【やばいぞ日本】第3部心棒を欠いている(4)韓国の仮想敵に見なされた


韓国内の親北朝鮮ムードよりもっと「やばい」のは安全保障を真剣に考えようとしない日本人が多すぎるということですな…




韓国国会が昨年末に採択した国軍近代化のための「国防改革2020」。目を引くのは、13年後の韓国を取り巻く脅威認識だ。いわく「北朝鮮の軍事脅威は減少」「地域内の潜在的脅威が現実化している」。

潜在的脅威とは何を指しているのか。軍事専門家によると、(1)ロシア(2)日本(3)中国である。

韓国国防省庁舎内の壁には、日韓が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)がペンキで描かれている。「独島」は韓国人の国防意識や国民感情の鼓舞に一番、効果的なのだ。日本は「仮想敵」なのである

「日本は独島奪還を企ててくる」との脅威論は、今年8月就役した韓国初の大型揚陸艦が「独島艦」と名付けられたように国民の潜在意識に植え付けられている。

国防改革2020は、2020年までに兵力18万人を削減して50万人とする。世界トップ級の少子化に対応したものだ。

もう一つの目玉は620兆ウォン(約79兆円)をかけて軍備を精鋭化することだ。それは米軍再編(トランスフォーメーション)を受けた米韓関係の変化による「自主防衛への選択」と説明されている。特に海軍、空軍力の整備では独島守備が説得力を持つ。

今年5月、韓国は初のイージス艦世宗大王」を進水させた。2012年までに計3隻を建造、将来は6隻保有を計画しているが、これは日本と同等(海自は現在4隻)のイージス艦保有を目標にしている。潜水艦16隻も日本並み(海自16隻)が目標だ。

日本が次期主力戦闘機(FX)に最新鋭のステルス戦闘機「F22Aラプター」導入計画を打ち出したことにも韓国は神経をとがらせた。「独島」の制空権に絡むからだ。実際昨春に竹島付近海域で日本が計画していた海洋調査に対し、韓国側は一時、日本の調査船の拿捕(だほ)、体当たりも辞せずとの強硬姿勢をみせた。

もちろん、日韓は北東アジアで価値観を共有する友好国として防衛交流を推進している。部隊・艦艇の相互訪問、救命部隊の共同訓練なども幅広く行われている。

だが、韓国から見る世界は、目前に日本、その向こうに米国、背後に中露と「周辺4強」に囲まれ、「韓国の防衛政策が日本を意識するのは当然」(関係筋)なのだ。日本からすれば、韓国内に日本を潜在的脅威とみなす動きがあるのに無関心でいられない。

昨秋の北朝鮮の核実験直後、韓国のインターネットに、核実験を「民族の慶事」とたたえ「北が核兵器をつくれば米国は勝手に戦争を起こせない。統一されれば(韓国も)核保有して強国になる」などの書き込みが広がり、話題になった。

北朝鮮シンパか北朝鮮の宣伝工作の仕業とみられるが、こうした発想に韓国の若い世代は「えーっ」といった大きな抵抗感はみせない。南北融和の進む中、韓国の「安保不感症」は強まる傾向をみせている

華やかな韓流人気や人的交流の陰となりがちな隣国のこうした潮流の変化を、日本はどの程度正確に把握しているのだろうか。

■「核付き統一」への備えはあるか

夏のなごりを残す韓国東部・江陵の海岸線。高さ1・5メートルほどの鉄条網が張り巡らされている。だが途中で鉄条網は寸断され、一部は撤去されていた。

江陵といえば、11年前、北朝鮮の工作潜水艦が座礁し、26人の工作員のうち、11人が集団自決、13人が射殺され、1人が北に逃亡、1人が逮捕された。今も展示されている潜水艦を見にくる観光客が絶えない。その江陵の鉄条網8キロは2年後にすべてなくなる。

鉄条網は北朝鮮工作員の上陸防止用である。1960年代から韓国全土の海、川べり約650キロに張り巡らされた。

盧武鉉政権はこれを「変化する南北の安保状況に合わなくなった」と今春から撤去を始めた。人々の目から「北の脅威」が消えていく

軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)付近の民間人統制区域のなかに韓国側の「都羅山駅」がある。北朝鮮にある南北経済共同事業「開城工業団地」につながる鉄路、道路の要衝だ。

駅前は約33万平方メートルの物流基地と出入国管理事務所が今年11月の完成を目指し、急ピッチで建設中だ。物流基地は「メード・イン開城」の集積場となる。京義線の鉄路は試運転(今年5月)段階だが、開城への道路は毎日、数十台のバスやトラックが北上、数百人の韓国人が開城工団へ通勤する。最前線の緊張感はどこにも感じられない。

10月2日予定の南北首脳会談に向け、盧武鉉大統領は「(金正日総書記と)平和協定締結に向けた交渉開始もありうる」といい、「南北経済共同体(経済圏の統合)建設の対話を始めたい」と考えている。

この経済共同体構想に盧政権は、向こう10年の中長期支援計画では約60兆ウォン(約7兆3000億円)の投資を見込んでいる。こうした構想は、年末の大統領選挙で野党ハンナラ党が勝利すれば、修正されよう。

しかし、今のところ、ハンナラ党候補の李明博前ソウル市長は「北朝鮮が核廃棄すれば次期政権で経済共同体協定を締結させる」と前向きだ。

今の南北平和ムードに水を差せば、盧政権や北朝鮮に「保守野党は戦争勢力」との格好の攻撃材料を与えることになる−と野党側は考えている。

金大中前政権から続いた親北勢力の「平和攻勢」と心理的武装解除の拡大が隣国の日常の風景となった

問題は、将来の統一を視野に「核保有国」の北朝鮮と韓国が早期に和解し、「核付き統一」はあるのかどうか。「北朝鮮の核放棄なしで南北が統一過程に入ることは絶対にあり得ない。日米はじめ周辺国の理解が得られない」(高麗大南北経済研究所所長、南成旭教授)と韓国側の専門家は一様に否定する。

だが、日本の防衛専門家の間では「核付き統一の可能性は思ったよりも高いのではないか」と懸念する意見がある

第一に、6カ国協議に臨むブッシュ米政権の姿勢変化によって、北朝鮮が核を完全放棄せずにあいまいな決着に終わる恐れがにじみ出てきた。

また米国が進める在韓米軍再編は、効率的な配置と運用を掲げながら、「当事国の責任」を重視するプロセスにほかならないとの指摘もある。

さらに朴正煕軍事政権時の韓国には「核を持ちたい」との潜在的願望があったが、それが完全に払拭(ふっしょく)された保証はない。

ただ、これも専門家の見方にすぎない。深刻なのは、「朝鮮半島の核」を想定して、日本の安全保障をどうするのかという政策論議が日本政府部内で繰り広げられた形跡はみられないことだ。現実の変化を見ようとせず、すべてを米国任せにしているためだ。これでは韓国内の「安保不感症」と変わりはない


ソース・ MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/070930/kor0709300821000-n1.htm

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残念ながらごもっともな記事である。


韓国人の深層心理には「日本=仮想敵国」という意識がすり込まれているが、昔は北朝鮮に対する現実的な脅威があり、それが日本に対する警戒感を緩和させていたわけだが、左派政権の樹立と太陽政策親北朝鮮政策)によって韓国内の意識は確実に変わった。


これに対して、日本人の安全保障に関する意識は変わったのか?

じぇ〜んじぇ〜ん変わってないような気がする…


  • 日本の漁船がロシア(ソ連)に拿捕された
  • 冷戦構造が崩壊した
  • 北朝鮮のミサイルが飛んできた
  • 竹島を実効支配されている
  • 尖閣諸島周辺の日本の領海を侵犯された
  • 北朝鮮が核保有した
  • 911テロが起きた
  • 外国に拉致されている国民がいる
  • 中国の不透明の軍拡が続いている


上記のような我が国の安全保障についてインパクトのある事件等があっても、一時的には「安全保障」が国民の話題にはなるが基本的には他人事である。もちろん、防衛省など専門組織では研究や対策を図ってきただろうが、「憲法の制約」や「関係国への配慮」という理由から政治家は逃げまくり国民に多くを語らず、国民の関心も終息していくという繰り返しだったのだと思う。


未だにGHQが突貫工事で作り押し付けてきた憲法を後生大事に守り、「非武装中立」などという世界でも珍しい妄想に取り憑かれている人や、根拠もなく日本が紛争に巻き込まれないと信じている人がいっぱいいるのである…


これだけ、「自分達の国を自分達で守る」という気概も覚悟もない国民性を持つ国は世界中探してもお目にかかれないのではないか?


いったいどういう危機ならこの「平和ボケ」から目覚めるというのだろうか???

残念ながら「朝鮮半島の核付き統一」ではまだまだインパクトが足りないだろう。実際に手酷い目に遭わないとなかなか国民の多くが目覚めることはないのではないかと悲観的に思う…





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