進歩派ですらいまだに囚われる「親の因果が子に報い」的思考



コリアンウォッチャーの第一人者・黒田勝弘氏(産経新聞ソウル支局長)のレポート


勉強になりますた…(・ω・)






■進歩派ですらいまだに囚われる「親の因果が子に報い」的思考=黒田勝弘

 
昨年末の韓国のある新聞に、盧武鉉大統領の下で弘報首席秘書官(大統領スポークスマン、いやスポークスウーマン)を務めた女性の趙己淑・前梨花女子大教授が、床に頭をこすりつけて謝っている写真が出ていた。何事かと思いきや、開化期の19世紀末、韓国(朝鮮)で起きた“東学農民戦争(東学党の乱)”の当時、高官の職にあって彼女の先祖が農民たちを搾取しいじめたということで、その“罪”を、地元の農民たちに謝罪しているシーンだった。

 100年以上前の先祖のことを、その子孫が「すみませんでした」と謝り、それをマスコミがユーモアではなく大真面目に伝えているのだ。韓国では「親の因果が子に報い」が生きているのだ。これが韓国人の歴史観である。

 僕は趙己淑氏とは個人的にこんなことがあった。彼女が梨花女子大教授だったころ、さる大学の「言論大学院」でのマスコミ関係セミナーで一緒になった。そのころ彼女は「朝鮮日報不買運動」なる市民運動をやっていた。この運動は、保守勢力の代弁紙で北朝鮮批判の先頭に立ち、盧政権と激しく対立している朝鮮日報に対する左派や親北サイドからの非難キャンペーンである。

 朝鮮日報に対しては、北朝鮮当局は「爆破すべし!」などと公然とテロを扇動している。その結果、朝鮮日報へのデモや投石のほか、最近でも社長が乗った車が何者かに襲われるといった事件が起きているほどだ。
 大学のセミナーでも、彼女をはじめほとんどが“朝鮮日報批判”を展開していた。そこで僕は彼女らの朝鮮日報叩きを批判して厳しく対立した。その時の僕の主張はこうだった。

 そもそも(政府の影響が強い)KBSやMBCなど公共放送が、メディア批評番組で特定の新聞(朝鮮日報)に対し非難キャンペーンを展開するなどということは、よその国ではありえない、そんなキャンペーンと一緒になった盧武鉉政権下の“朝鮮日報叩き市民運動”なるものは後世、韓国言論史の汚点として記録されるだろう……。

 それから間もなくして、趙氏は政権にスカウトされ、メディア担当の総責任者になった。特定の新聞に対する“不買市民運動”をやっていた人物を、政府のマスコミ担当要職(大臣級)に起用するあたり、盧政権は実に大胆不敵だ。

 ところが趙氏に対してはその後、朝鮮日報系の『月刊朝鮮』(2005年10月号)が、彼女の曾祖父(ひいじいさん)は大規模な農民反乱(日本風にいえば百姓一揆?)だった「東学農民戦争」当時、地元の全羅道で農民いじめで知られた“悪代官”だったと暴露した。彼女は朝鮮日報に報復されたのだ。

 彼女は昨年初め、在任一年で官職は辞めている。そして最近、地元を訪れ「東学党の乱」の関係者の子孫たちに会い、「これまで家系を隠していたのは申し訳ない」といい、ひいじいさんの罪と子孫として自らの姿勢を謝ったというのである

 彼女は家系を暴露された当初は、「不幸な家族史がいまさらなぜ問題になるのか」と反発していた。これは、米国留学帰りで、進歩派の“翔んでる女性”だった彼女としては当然だろう。しかし結局は、床に頭をこすりつけ、文字通り平身低頭で血縁文化に屈服してしまった。「先祖は先祖、私は私」を貫けなかったのだ。

 盧武鉉大統領も以前、「日帝時代の独立運動家だった人たちの子孫が、貧しい生活をしているのは問題だ」として、支援の必要性を語っている。先祖が独立運動家だろうが革命家だろうが、子孫の生活の現状はその子孫の責任だろう。しかし韓国では左派や進歩派を含め、今なお「親の因果が子に報い」式の血縁思想が、公式レベルにまで影響を与えているのだ。

 だから韓国では安倍晋三首相の誕生に際しては、安倍晋太郎岸信介の“家系”に異様な関心を示した。韓国政治では家系は日本のようにエピソードではなく、社会的、政治的にインパクトを持っている。権力世襲や先祖の階級で子孫の現状が決定される、封建王朝的な身分社会の北朝鮮ほどではないが、韓国にも似たような風景が見られるのだ。血は争えない?(産経新聞ソウル支局長)

ソース・Yahoo!みんなの政治 - 政治記事読みくらべ
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070130-01-0401.html


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100年以上も前の先祖の行動を土下座して謝罪…我々日本人には理解不能だが李氏朝鮮時代の儒教朱子学の影響が色濃く残る韓国では当たり前のことなんだろうね。



このレポートを読んで「儒教朱子学」というキーワードでググったら、「韓国人の反日が異常にしつこい理由は何だろう?」というサイトが2番目にヒットします。


以下、このサイトに掲載されている内容を引用させてもらいます

http://toron.pepper.jp/jp/syndrome/shien.html


■ 韓国人の異常で執拗な反日の理由はどこからくる?


韓国は儒教朱子学の習俗を今も戸籍法の婚姻にそのまま取り入れている国である。

「宗親会」という民間機関があって、
数百年も前の先祖の起源(本貫)、官位、行状、
生没年月日、墓の所在地、嫁の家格が良い場合は嫁の家格等が書かれた「族請」と称するものを作って管理している。
これに登録されなければ結婚もできない、
進学、就職、昇進、商取引の際にも支障が生じる。
本貫ごとに階級や格位が決まり、尊大に振舞える序列や利益の分け前に与れる序列もきまり、そこに争いが生じる制度になっている。

本貫と本貫の間だけでなく、
本貫の中の「派」の序列争いもあって、
絶対的な身内優先、独善的な防衛意識とその裏返しである強固な村八分意識、
さらには自らをつねに他人より優越する身分であろうとする強い上昇意識とその裏返しであるよそ者に対する険しい蔑視、無関心、差別意識、そういったものが混在して、今日の社会に引き継がれている。

この社会では、他人を見下し、
自らを高しとする立場に立たんとする闘争は
日常的に目に見えぬ処でも激しく行われている。
相手の立場を少しでも立てたり、
自己反省したりすることは、一族末代までの恥として絶対に許されない。
実証性、客観性とはおよそ無縁な世界であり、
自分達の面子が立てられたか否かを争点として、何百年でも執念深く争っている。

儒教朱子学を国教とした李朝以後において、
両班、中人、常民、賎民の四階級がある中で、日本人は最低の賎民階級以下の奴隷階級 
(そうみなす彼らの根拠付けは後で述べる)
と勝手に位置付けられており、朝鮮社会の末席者として過去数百年間、差別の対象とされてきた

日韓併合などよりはるかに前の時代の話である。
だから今でも、日本人を「倭奴(ウェノム)」ないし「犬」と称している。
これからも、ずっと呼びつづけるであろう。

たとえ表向き遠慮して言い方を変える場面があっても、彼らの意識は変わらない。


自分の内部に閉じこもって外が見えない可哀そうな民族である。


日本人が彼らに謝罪すれば、やり過ごせると思うのは、じつに愚かである
謝罪しても終わりがない
いつ果てるともきりがない

彼らの反日感情は、
日本人が儒教朱子学の序列秩序に黙って従うことを要求したものである。


(中略)


過去に為した日本人の行為のために、反日意識を持つと考える日本人が多い。

しかし、韓国人の心情はそうではなくて、
絶対的に優越する韓国人が、絶対的に劣位の日本人に支配されたと言う儒教朱子学上、あってはならない現実が起きてしまい、自らを許しがたいと慙愧反省しつつ、日本人はもっと許し難いというジレンマが反日となって噴出するのである

儒教的世界観を転覆させてしまった自らが刻んだ歴史の汚点が、
如何にやむを得ない事情で起きてしまったものであるかの免罪(イクスキューズ)を得るために、日本人の非道性、残虐性を殊更に唱えて安らぎを得る心情が俗に韓国人の「反日感情」といわれるものである。

誰しも日本人を名乗ったこと、
韓国の戦争記念館の展示物、わが国の教科書への注文、学校教育介入等に見る如く、
韓国・朝鮮人優位説の強調と日本人残虐・強制等による免罪強調とを、何事に寄らず、臆面もなく訴えてくるのである。



(引用ここまで)


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これは、マンガ嫌韓流にも掲載されていた西尾幹二氏の著書なのでご覧になった人も多いでしょう。


私も何度か読む機会があり、「へぇそうなんだ」と思ったものですが、ただ「曲がりなりにも民主国家になり、経済的にも豊かになったんだから儒教朱子学の影響ってだんだん薄れていってるんじゃないの?」と正直疑った。


しかし、黒田氏の今回のレポートを見る限り、その影響力は今でも充分残っているということを改めて思い知らされましたね。


我々日本人は朝鮮半島に残るこの儒教朱子学の影響に対して無知すぎるのでしょう。


ついつい肌の色も顔も似ているからというバカげた理由で日本と同じ常識や尺度で韓国を理解しようとして、理解不能に陥ったり、政治家が要らぬ譲歩をして国益を著しく損なう愚を犯してきました



もういい加減学習しないといけないよね…(・ω・)





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