天皇賞馬イングランディーレ、韓国に種牡馬として輸出

人気薄で春天を激走・逃げ切って勝ったイングランディーレ、新天地で種牡馬として成功してほしい。

調べてみたら日本で活躍した種牡馬が韓国に渡ってるのね

０４年春の天皇賞馬イングランディーレ（牡７）が韓国へ種牡馬として輸出されることになった。
同馬は今年８月のブリーダーズＧＣ６着後、社台ファームへ放牧。
一時は交流重賞への出走が予定されていたが、７歳という年齢から全盛期の走りを期待するのは難しいと判断され、すでに引退が決まっていた。

国内で種牡馬になることも検討されたが、現在の主流はスピードに優れ、産駒が早くから競走馬としてデビューするタイプ。長距離戦に良績が集中する同馬が日本で注目される可能性は低く、韓国で種牡馬生活を送ることになった。
通算成績は３４戦８勝。天皇賞のほかに０３年ダイヤモンドＳ（Ｇ３）、日経賞（Ｇ２）を勝っている。

これまで韓国には７４年のダービー馬コーネルランサー、７７年の同じくダービー馬ラッキールーラが種牡馬として渡った。また０１年のオールカマー優勝馬エアスマップ（牡１１、通算成績４４戦７勝）も種牡馬として韓国へ向かうことになった。

ソース・日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20061031-110808.html

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イングランディーレが勝った天皇賞では、デムーロ騎乗のネオユニバースから勝負して大敗した苦い記憶があるが、まだ引退してなかったのか。

イングランディーレの血統は父ホワイトマズル　母父リアルシャダイの晩成型バリバリ長距離血統だから現在の日本で種牡馬として成功するのは確かに難しいだろう。今はアグネスタキオンのように早熟＆スピードタイプが求められるからねぇ。

気になって韓国の種牡馬事情をネットで調べてみたら結構日本の馬が渡ってるんですねこれが。

【韓国に渡った日本出身種牡馬】

アドマイヤユース（父Rahy） - 日本で5戦して未勝利
エアダブリン（父*トニービン） - 青葉賞（G3）の勝ち馬で東京優駿（G1）の2着馬。ダンスインザダークの半兄。日本での種牡馬成績は不振。
ジュビレーション（父*サンデーサイレンス） - 日本で4勝。
シンコウシングラー（父*サンデーサイレンス） - セントライト記念（G2）の3着馬。母タレンティドガールはエリザベス女王杯馬。
ボレロ（父*サンデーサイレンス） - 1戦0勝。フサイチコンコルドの半弟。
サンデーウェル（父*サンデーサイレンス） - セントライト記念（G2）の勝ち馬。姪にウメノファイバー。
スルーオグリーン（父Seattle Slew） - 京成杯（G3）の2着馬。
タヤスメドウ（父*サンデーサイレンス） - 新潟大賞典（G3）の勝ち馬。叔母にダイナフェアリー。

（参考）
名牝達の後宮SAGAさん　http://d.hatena.ne.jp/BUNNY/20051210/1134221744

他にも、地方馬としてはじめて中央のＧⅠを勝った岩手の雄・メイセイオペラを韓国に輸出するらしい。
（参考）
頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たちさん　http://masashige.exblog.jp/3171170/

上記のうちサンデーウェルはまだサンデーサイレンス産駒の血が貴重な時代に浦河で人気を集めていたと聞いていたし、エアダブリンも比較的安価で今は亡きトニービンの血統を付けられると一時はかなり人気があったと記憶している。ビジネスとは言え、種牡馬もなかなか厳しい世界だということが改めて感じさせられる。

韓国の競馬事情は、日本と違って芝のレースはありません。ぜーんぶダートレースです。
そういう事情を考えると、韓国ではイングランディーレやエアダブリンよりもメイセイオペラなんかの方が成功するかもしれませんね。（日本出身馬にはみんな成功してほしいけど）

それと「やっぱり！」と思ったのが、

ボレロ（父*サンデーサイレンス） - 1戦0勝。フサイチコンコルドの半弟

これよくあるんだよね兄貴が走ったというだけで種牡馬になるケース。特に資金力に乏しい競馬後進国でこういう種牡馬を導入するケースが多い。まぁ血統だけが取り柄ってヤツですが、何というかパチモン種牡馬的な怪しさがあります。その昔、日本でもノーザンテーストの全弟とかいろいろいたみたいですが、最近ではあんまり見ないね。

韓国の競馬は出走頭数も少なく、デキ（調子）の良し悪しも結構ハッキリしているので（とんでもないような貧相な馬も出走するようなケースがあるらしい）パドックで馬体を見ればよく当たるらしい。（かなり前に誰かの本で見た記憶なので最近は違ってるのかも）また、全体の出走頭数が少ないためにダービーでも未勝利馬が出てたとかいうのも書いてあって、一回見てみたいなと常々思ってました。

韓国に行く機会があったら実際に確かめたいと思っていますが、そのときに日本出身馬産駒が活躍しててくれるといいな。

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