北朝鮮 6カ国協議復帰 日本の独自制裁は継続



◆麻生外相、北朝鮮6カ国協議復帰でも「独自制裁は継続」「よかったと赤飯が炊けるような話でない」


◆塩崎官房長官「分からない間は、決めたことは粛々とやっていく」





何か唐突に復帰が決まった感じです。ひとまず最悪のシナリオが回避されて良かったのかもしれませんが、何か腑に落ちないというかスッキリしないね…







麻生太郎外相は1日午前の衆院外務委員会で、北朝鮮6カ国協議復帰に関連し、政府が実施している独自の制裁について「基本的に継続する」と述べ、引き続き厳しい姿勢で臨みながら北朝鮮の出方を注視する考えを表明した。また、麻生氏は「6カ国協議はこの(核開発)問題を解決するには最適な場所だ」としたうえで、「条件はまだ分かっていないので、開催はよかった、よかったと赤飯が炊けるような話でない」と述べ、協議再開後も難航する可能性を指摘した。丸谷佳織氏(公明)の質問に答えた。

ソース・毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20061101k0000e010045000c.html



塩崎恭久官房長官も記者会見で「核開発をすべて放棄することが一番大事なこと。これを守るかどうか分からない間は、決めたことは粛々とやっていく」と述べた。麻生氏は再開後の見通しについて「良かった、良かったと赤飯を炊けるような話ではない」と指摘。「北朝鮮のすべての核兵器、既存の核開発計画の放棄を実現するよう、協議を通じて引き続き求めていく」と強調した。開催時期に関しては「申し上げる段階にない」と述べた。公明党丸谷佳織氏への答弁。

また塩崎氏は、協議再開合意で中国が果たした役割について「国際社会で責任を担いつつあることは歓迎すべきことだ」と評価した

ソース・共同通信
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2006110101000289



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昨夜飛び込んできたニュースですが、今回の復帰に関してはマスコミの論調によると北朝鮮・中国・アメリカに以下のようなそれぞれの思惑がありそうですね。

北朝鮮…金融制裁や石油供給が絶たれ冬を迎えてかなり切羽詰っている
中国…メンツ丸潰れにされていたが6カ国協議の議長国としてもこの辺で北への影響力を誇示したい
アメリカ…中間選挙を控え対北朝鮮政策非難をかわす必要があった

冷静に考えると、北朝鮮のヤケクソ暴走という最悪のシナリオがひとまず回避されたのは良かったのかもしれませんが、何か腑に落ちないというかスッキリしませんね。ホントに無条件で6カ国協議に復帰したのかな?それにこれまでの北朝鮮の態度や戦術を考えると6カ国協議に復帰したからと言って事態が好転するとはどうしても思えないからな…

それから、せっかくこれまで常に弱腰だったわが国の対北朝鮮政策がようやくマトモな対応をとっていたのに何となく梯子を外されたような気がして正直何だかなぁという感じがしないでもない…

まぁ、わが国としては、上記記事にあるように核廃棄の道筋がハッキリとするまでは当然独自制裁を粛々と継続してプレッシャーをかけていかないといけないね。

しかし、麻生外相の「良かった、良かったと赤飯を炊けるような話ではない」って相変わらずイイ味出してんな…(W)




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