安倍首相退陣に思う

まさに衝撃。聞いたときは「何でこのタイミングで退陣なんだ?」と正直思った。

テロ特措関連新法案成立の局面打開、低迷する支持率による求心力の低下、健康問題…色々理由は取りざたされているようですが、一番大きな原因は健康問題ではないかな。これをハッキリと理由にしてしまうと政治家にとって再起の大きな妨げになり、なかなかストレートに言えないからね。

個人的には、こういう辞め方をせざるを得なかった安倍首相には同情を禁じえないし、今はお疲れ様でしたという思いしか浮かんでこない。


野党からは「無責任だ!」という批判の声があがっているし、案の定メディアの報道ぶりも見ていてイヤーな気持ちになるような伝え方が主流のようだ。

ニュース番組では退陣について街の声と称して「無責任な辞め方だ」だの「所詮お坊ちゃんなので投げ出した」だの言いたい放題の声8割、「もっと踏ん張ってほしかった」など落胆の声2割というような感じかな。さっき見てたNHKのニュースでは香山リカのようなアホが偉そうにかつ嬉しそうに「燃え尽き症候群ですね」などと解説していて胸糞悪くなった。


美しい国づくり」や「戦後レジームからの脱却」といった歴代政権が避けてきたことを敢えて示した進むべき方向は決して間違いではなかったし、憲法改正のための国民投票法の成立や教育基本法改正、防衛庁の省昇格、公務員制度改革への取り組みなど自民党が長年なし得なかった課題を短期間でこなしてきたことは評価に値すると思う。


一方で、相次ぐ閣僚の「政治と金」を巡るトラブルや年金不信、格差の拡大など様々な逆風にさらされ続けてきたが、これらの問題の多くは安倍政権に直接責任のある問題ではなく(閣僚の政治と金の問題では任命権者としての責任はあるが)、メディアを中心とした巧妙な安倍叩きにハメられた感が強い。


上記で示した安倍首相の政策や志向に対しては、メディアや野党や官僚の危機感は相当に根強く、これらの抵抗が巧妙に連携することによって、支持を急速に失ってしまった。安倍さんももっと小泉前首相のように喧嘩上手なら局面は大きく違っていたのかもしれないが…。



退陣を表明した安倍首相を「死者に鞭打つ」ように非難し続ける人に問いたい。


年金問題社保庁のでたらめは安倍首相のせいか?

格差が拡大したのは安倍首相のせいか?地方の経済が疲弊したのは安倍首相のせいか?経済的に恵まれないのは安倍首相のせいか?自分達は這い上がろうと一生懸命努力しているのか?

テロとの戦いの舞台から降りて国際的に非難されるのはいいのか?

これまで自衛隊の隊員などが頑張って築きあげてきた日本の国際貢献を台無しにするのを「良し」とするのか?

ゆとり教育は成功だったのか?

憲法は今のままでいいのか?9条を盾にしていれば平和が守られるというのは平和ボケではないのか?

政権交代すれば何もかも好転すると思ってるのか?

メディアの批判を鵜呑みにし過ぎているんじゃないのか?政権批判することで憂さ晴らししてるんじゃないのか?





なんかねぇ、そういう思いに駆られたニュースでした。(今日はグダグダだな…)




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