映画「出口のない海」を観た

昨日、招待券があったので映画「出口のない海」を観にいった。
この映画は、ご承知のように先の大戦における特攻作戦「人間魚雷・回天」
に搭乗し命を落とした若者を描いた映画だ。

この回天作戦での戦没搭乗員は106名、戦果のかげで、敵機の基地来襲による戦死、
訓練中の殉職、敗戦時の自決合わせて19名、回天戦に出撃の整備員35名、回天作戦
に参加し未帰還の潜水艦8隻乗組員810名が散華したという。

今の時代に生きる私達が論ずるのも憚れるが、あえて言わせてもらえば作戦として
は「最低の作戦」だと思う。

男たちの大和」を観て号泣してしまった私は観る前から泣くことを予想していた。
しかし予想に反して泣かなかった。というより、むしろ「泣けなかった」と言うべき
かもしれない。

泣かなかった原因はいくつかあるが、自分が予想していた以上に反戦のメッセージ色を
ストレートに描いていたことに違和感を感じたのかもしれない。

ネタバレになるのでストーリーは言わないが、「戦争の悲惨さ」「不条理」「命の尊さ」
「亡くなられた方達に対する想い」…様々なことを映画を通じて伝えてはいるが、
私に期待以上の感動をもたらすことはなかった。

ただ、香川照之はイイ役者さんですね。