安倍首相は靖国参拝をしてはどうか(産経・政論探求)


参拝してほしいと思うけどねぇ…劇薬かもしれません






安倍晋三首相は惨敗ショックから、この政権をどう立て直そうとしているのだろうか。

ひとつは、いうまでもないが「人事」だ。首相官邸に政治判断ができて永田町や霞が関に人脈を持つ「幕僚」がいない。「少年官邸団」などといわれるゆえんだ。挙党態勢もさることながら、官邸の政治的成熟度をどう高めるかが焦点となる。

もうひとつは政権の基本スタンスだ。本格保守政権としてデビューしたはずなのだが、年金不信、政治とカネ、閣僚の失言といった問題に追われて、「戦後レジームからの脱却」「現政権で憲法改正」などの基本テーマがどこかへ吹き飛んでしまった

7日召集の臨時国会参院民主党議長が誕生した。衆院で3分の2を占めながら参院では少数与党という「衆参ねじれ構造」は大規模な政界再々編でもないかぎり、当分は解消しない。

安倍首相としてはこれから先、野党の顔色をうかがいながら妥協路線で臨もうとするのだろうか。民主党小沢一郎代表の政権奪取戦略第2ステージは、早期の衆院解散、総選挙を引き出すところにあるのだろうから、先の通常国会と同様に「徹底抗戦・何でも反対」路線を継続させるだろう

となれば、少々の譲歩姿勢を見せたところで足元を見透かされるだけである。ここは安倍首相が進めようとしていた本来の路線を「ぶれず、愚直に」突き進む以外にないのではないか

具体的な課題としては、テロ特措法の延長、集団的自衛権の見直し、国家安全保障会議(日本版NSC)の創設などが待ち構えている。粛々・堂々と進めていけばいい。民主党内にも支持派は存在するのであって、真正面から打ち出せば民主党の内部分裂を促せるかもしれない。

そうした「保守らしさ」の象徴的なものが「8・15靖国参拝」だろう小泉純一郎前首相はこれを総裁選の公約とし、「8・15」は微妙に回避しながらも毎年の参拝を続けてきた。これが保守層の支持拡大に貢献したことを改めて想起すべきだ。保守層にとって靖国は格別の意味合いを持つのである。

どっちみち、安倍首相には年内に参拝するのかどうかの決断が迫られていた。中国の靖国をめぐる姿勢にも、胡錦濤体制が盤石になるにつれて変化が見られる。一時的に反発してもかつてのような泥沼的反日攻撃は抑制する可能性がある。

反転攻勢のきっかけをどうつかむか。それには「8・15参拝」が最もタイムリーであり、政権基盤の再構築につながるように思える。(客員編集委員 花岡信昭



ソース・Sankei WEB
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070808/shs070808001.htm


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小泉前首相の靖国参拝をめぐる中国・韓国との関係悪化の修復を狙い、安倍首相は政権発足当時から「あいまい戦術」を取っています。

これは、首相になるまでの安倍さんの政治スタンスや「戦後レジームからの脱却」というキャッチフレーズから期待していた保守層(私も含めて)を少なからずがっかりさせたのは事実ですね。


で、そういう犠牲を払ってまで取ったこの「あいまい戦術」は本当に効果があったんでしょうか?


首相就任後、気を使って真っ先にトップリーダーである首相が訪中したのにもかかわらず、


「氷を溶かす旅」と耳障りのいいことは言いながらも、ナンバー3の温家宝を寄こして国会で、「日本の過去への謝罪を評価する一方でそれを行動で示せ!」と靖国神社参拝するんじゃねぇよ」と釘さされたり、演説の際に中国国内向けに「戦後、日本が平和発展の道を歩んだことを中国人民は評価する」という原稿を意識的に読み飛ばすなどやりたい放題やられました。また、天皇陛下に拝謁した際にいきなり「陛下と皇族のオリンピック訪中」を要請し、胡錦濤主席の訪日の前提条件であるかのように演出するなど、外交儀礼もクソもないくらい屈辱的な扱いを受けたわけですよ。

どう考えても、「小泉のヤロー靖国参拝しやがってけしからん!安倍はその点気を遣ったから今までどおり手下にしてやる」とばかりにいきなりガツーンっとかまされたみたいなもんですね。


それから、北朝鮮問題に関しても、六カ国協議の場において拉致問題の解決」が至上命題である日本の立場にどれだけ中国・韓国が配慮してくれているんでしょうか?アメリカの北朝鮮政策の転換があったにせよ、あんまり配慮しているとは思えませんよね。



もちろん「首脳会談が行われない外交関係というのは異常事態であり問題があるのー!」というのはもっともな意見なんでしょうが、「首脳会談ができる関係」という【形式】より、政治とは切り離れた「民間の経済活動・交流」や「どれだけ各方面で互いの国益を尊重したうえで連携できるか」という【実】の方がより大事でしょう。そういう意味では小泉靖国参拝が決定的なマイナスだったようには思えないのですが…



昨年の小泉参拝ではあれだけ特亜や左巻きマスゴミが叩きまくったにもかかわらず世論調査では「参拝支持」が上回りました。安倍首相が「死中に活を求める」覚悟で思い切って参拝したならば、事態は好転する可能性は小さくないように思います。(ただ支持が多かった理由として小泉前首相のキャラクターに負うところが大きいような気もしますが…)


しかし、現在の安倍首相に「参院選挙結果を受けて圧力を強める野党やマスゴミ」「靖国カードが復活した特亜」に対して、ケンカを仕掛けられるだけのパワーが残っているのか何とも心もとない気がします…


上記産経の記事で指摘しているように民主党の小沢代表は「テロ特措法の延長」反対を明言していますが、与党の法案や国会運営に「徹底抗戦・何でも反対」を唱えて国政を混乱させる戦術に出てくるのは明白です(結局コイツは常に「政局」だけが取り柄なんだよね)。前原氏など民主党の一部保守派は上記テロ特措法の延長に賛成しており、安倍首相が「粛々・堂々」と推し進めていけば民主党の内部分裂を誘発するかもしれませんが、前原氏は靖国参拝については否定的ですから参拝がアダになる可能性もありますよね。



「吉と出るか凶と出るか」靖国参拝は諸刃の剣なのかもしれません。






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