温家宝首相国会演説に関する論評

朝日新聞社説 「温首相演説―日本への評価を歓迎する」


東海新報世迷言「これでは氷は解けない」



対照的な論評ですが、さてみんなはどっちがお好みかな?


って知ってて聞くなよ…(・∀・)






朝日新聞社説 「温首相演説―日本への評価を歓迎する」


北京の日本大使館や上海の総領事館反日デモが押し寄せたのは、ちょうど2年前の4月だった。石やペンキ、ペットボトルなどが投げつけられ、日本では反中国の感情が広がった。

そんな悪夢のような出来事も頭に浮かんでいたのではないか。中国の温家宝首相は日本の国会の演壇から、テレビの生中継を通じて両国民に語りかけた。

両国民が2千年の間、互いに学びあいながら発展してきたことや、子々孫々にいたる友好の大切さが語られた。

とりわけ注目されたのは、中国侵略に対する戦後の日本の態度について、次のように述べたことだ。

「日本政府と指導者は何回も歴史問題について態度を表明し、侵略を公に認め、被害国に対して深い反省とおわびを表明しました。これを、中国政府と人民は積極的に評価しています」

日本が謝罪したことを、これほど明快に評価したことは、画期的なものとして歓迎したい

思い出すのは98年の江沢民前総書記の来日だ。「歴史問題は十分議論したという考えがあるが、この見解に反対だ」。江前総書記は滞在中に歴史問題を繰り返した。00年に来日した朱鎔基前首相も「日本はすべての公式文書の中で一度も中国に謝罪していない」と述べた。

日本からすれば、何度も謝っているのに、という思いがあり、それが中国への反発につながった。

温首相の発言は、侵略と謝罪をめぐるこうしたわだかまりや論争に区切りをつけたいと両国民に訴えたものだろう。

また、温首相は「中国の改革開放と近代化建設は日本政府と国民から支持と支援を頂きました。これを中国人民はいつまでも忘れません」と述べた。

長年にわたる中国への日本の援助に対し、感謝を述べたに等しい。中国では、こうした事実を初めて聞いた人も多かったに違いない。

改革開放への支援を高く評価した背景には、中国が深刻な環境汚染や資源不足に直面し、日本の協力を必要としている事情があるのは間違いない。

そうだとしても、相手を批判するだけでなく、評価すべきところは評価しようという態度に変わった意味は大きい。

温首相の訪日に合わせ、中国では日本を客観的に見ようという報道やテレビ番組も増えている

一方で、温首相は日本側に注文もつけた。歴史問題で「態度の表明と約束を実際の行動で示されることを心から希望しています」と述べたのは、靖国神社に参拝しないよう安倍首相に改めて求めたものだろう

いわれるまでもなく、首相は思慮と分別を見せるべきである

安倍首相は年内にも訪中する意向を表明した。相互理解を深めるため、今度は首相が中国から両国民に語りかけてはどうか。



ソース・asahi.com
http://www.asahi.com/paper/editorial20070413.html#syasetu1






東海新報 世迷言


来日した中国の温家宝首相が昨日国会で演説したが、まるで全人代でのそれを思わせるに十分だった。演説の区切りごとに拍手また拍手。「中国の気に障るようなことはしてくれるな」と言われて「その通り」パチパチといった具合なのだ▼昨年十月の安倍首相訪中が「氷を砕く旅」だとしたら今回の同首相訪日は「氷を解かす旅」とのふれこみだったが、演説に歯の浮くような美辞麗句はなく、相変わらずの厳しい「歴史認識」要求が随所にちりばめられていた。なんども水に流されたはずの外交カードはどこまでも健在だ▼農業、精錬、文字、儒学、仏教など主要文化、技術の伝来は中国抜きに語れず、十数回にわたる遣唐使の派遣もその証拠。阿倍仲麻呂の留学もしかり。鑑真和上だって何度も危険を冒して上陸し、日本の衆生済度に努めたのである―といった歴史を温家宝首相から講義されるとは思わなかったが、それは事実であり、感謝の言葉もない▼終戦直後の在留邦人引き揚げや、残留孤児などに対する手厚い道義にも及んだこの演説には、「ここまでしてやったのに」というニュアンスが言外に感じられ、平身低頭するしかない。さらに「しかるに日本のやったことは」と追い討ちをかけられるとなおさらだが、これでは氷は解けない▼日中間に真の友好が生まれるには、新しいスタート台に立ち、本音で語り合う関係を構築しなければなるまい。そのためにも、本国に聴かせるのではなく、日本人相手の演説が必要だったのだ



ソース・東海新報
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/column.cgi



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予想どおりの朝日新聞の中国マンセー社説は気持ち悪いなぁ…



それにまるで中国政府の代弁者のように靖国神社への参拝するなと…いったい何様なんだよ



それに比べて東海新報は相変わらずGJです。この演説が多分に国内向けであることを見抜いており(こんな内容でも中国国内のネット世論は譲歩しすぎだと怒ってるようだが…)、朝日と好対照ですね。






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